日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

ドイツ語C1 その2

f:id:paulchen:20220128184658j:plainコロナで途中中断もあった週一のドイツ語の授業はいったいいつ終わるかと思っていたが、7月に終わるそう。足掛け2年かかることになる。

それで終わりかと思ったら、教科書を使った授業は終わりで、次はひたすらディスカッションの授業になるらしい。

C1が終わったら学校は終了しようと思っていたけれど、人数がそろうならそれも参加してみようと思う。

正直、全くC1のレベルにはなっていないし、話し慣れていないテーマの時はヨレヨレな会話になり、自分でも何言っているんだろうと未だ汗をかく感じだが、授業は毎回面白く、間違いなく役に立っている。

クラスで半分くらいは既に働いているが、働いていてドイツ語の環境にいても、スイスドイツ語を聞くほうが多くなることもあり、正確にドイツ語を話すのは難しく何度も学校に戻ってくる人もいる。

外国人がスイスドイツ語を話すのは至難の業で、外国人が話す言葉は大抵スイスドイツ語ではなくドイツ語になる。ドイツ人でもスイスドイツ語を話すのは難しいそう。

義母は元ドイツ人で、スイスドイツ語も少し話すが、旦那からしたら正確には話せていないと言っている。

両親が他の地域で使われるスイスドイツ語も混ぜて使っていたため、それを聞いて育った旦那は地元で育ったにもかかわらずスイスの違う都市出身と思われるのだとか。

また、スイスドイツ語とドイツ語をミックスして義母は話しているので、旦那はドイツ語はテレビで勉強したと言っている。

旦那のドイツ語に全くスイスドイツ語の訛りがないのは義母のお陰かと思ったが、テレビのおかげなのだった。

とりあえず、勉強のモチベーションのためゲーテC1のテストを受けるのが今の目標である。

ファスナハト

f:id:paulchen:20220127060258j:plain毎晩、ドンドコ太鼓を鳴らして2月にあるファスナハト(仮装するお祭り)の楽器の練習が聞こえる。

一年かけて仮装行列の衣装やらを作り、こちらの人は楽しみにしているお祭りで、各地から物凄い人が街に集まるため、一回見に行ったきりみていない。

この時期かなりグロテスクな人形の生首が庭に飾られてたり、かなりおどろおどろしい感じのお祭りで、私的には全くワクワクしない催しである。

今コロナで学校も大変なことになっているのに、何故やるのだろう??

直前で中止もあるみたいだけれど、大変な状況下、火に油を注ぐ気か?!

レストランは予防接種証明がないと入れなかったり、病院も入口で予約があるか聞かれて厳重なのに、なんだかやっていることに矛盾を感じるが、今回のコロナは重症化しないからもういいかということなのかなぁ。


学歴

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東大の事件、人生東大だけではないと思うのは大人になってわかることで、その年代にしたら重要なことだったのだろうと思う。

進学校に通っていると、東大以外は選択肢はなく、慶應、早稲田に進学しても劣等感を感じるらしい。上司の息子がそうこぼしていたと聞いたことがある。

物凄く頭が良くない限りは超進学校ではなく、二番手の学校へ行ってトップを走っていたほうが良いと叔母も言っていた。

従兄弟も超進学校へ中学から通ったものの、3バカと呼ばれるほど落ちこぼれ高校進学も危ぶまれたが、性格がいいという意味不明な理由で高校に上がらせてもらえたそう。

大学は早稲田へ行ったが、世間でいえば良かったねとなるところ、その学校ではあーぁとなるのである。世間とズレた世界で、10代にして物凄いコンプレックスを抱えることになり、本来なら持たなくて済んだのになぁと思う。

中学受験→良い大学へ→良い就職への構図は私の時代と変わらないどころか、さらに激しくなっている気がする。私の頃はクラスに2.3人だったけれど、友達は子供に中学受験させている人が多い。

スイスの場合は早くて15歳から働き始め、週一は職業専門の学校へ通う。進路を決めるのが早すぎると言われるが、中学の時点で何回も興味のある分野で職業体験をし、自分の好きな仕事につき、違うと思えば進路はまた変えられる。

事務系、職人系(パン屋や大工さんなど)問わず皆、誇りを持って仕事をしている感じで、職業に貴賤なしで、学歴社会でもない。

お医者さん→凄いね 頭良いね とちょっと人より尊敬されるブランド力のある職業として扱われるのではなく、お医者さん→ 勉強好きなんだね といった扱われかたなのだ。

良い学校=良い就職=良い生活なのだろうけれど、スイスのようにどの職業でも十分稼げれば、勉強!勉強!とならないのかもしれない。

もちろん、職業の中でも賃金の差はあるけれど、暮らしていけないという職業はないと思う。暮らすというのは、余暇の旅行も含めてである。

お金に直結するから、学歴が必要なのだろう。スイスのように手先が器用だから大工や技術者になるとか、それぞれの得意分野を活かせるよう、どの職業でも十分余暇もあり、稼げる社会の仕組みがあれば、学歴の呪縛は解けるのかもしれない。

写真: 街のライトアップ企画。

街の色々なポイントでライトアップが2週間ほどされていて、すごい人手でした。




近所付き合い

f:id:paulchen:20220119022056j:plainまだ引っ越しも完全に完了してないし、外壁も庭も出来てないけれど、中が出来れば引っ越していいというのはスイスだなぁという感じだ。

引っ越ししたら、近所の人を家に招いて軽いパーティをする習慣らしいので、庭が出来、暖かくなってからやる予定でいる。

全く近所に挨拶していないけれど、もう住み始めているのは知れ渡っているようで、ドアに手作りのゾプフ(スイスのパン)が入った袋がかかっていたり、突然、孫を連れてうちの子供にラジコンを見せにきたり、全然知らない人から電話番号が変わったから義母に渡してくれと言われたり。

誰ですか?状態の中、生活している。お婆さん方は皆、白髪で同じ顔に見え、名前もなかなか覚えるのが難しい。

急いで、抹茶シフォンケーキを作って近所に挨拶に行こうと思ったものの、ケーキが膨らまず不発に。

しょうがないので、日本から送られてきた豆菓子を週末配りに行ったが、ほとんど誰も家にいないのだった。雪が降ったので、皆、スキーに行っているよう。

引っ越しの挨拶で何かあげる習慣はないからと、新年の日本の特別なお菓子と旦那が勝手に名付けて豆菓子を渡す始末である。まあ、お年賀ということで。

ここはスイス人家族だけでなく、外国人配偶者とスイス人の組合せも多い場所なので私的には住みやすく、若い家族と年配家族が多く子供にとっても過ごしやすい。

週末は年配家族の孫たちがしょっちゅう遊びに来ているので、子供が増えかなり通りが賑やかになる。

近所付き合いのためにさらにドイツ語とスイスドイツ語はやっぱり必須となるのであった。



困った言葉の問題

f:id:paulchen:20220115153601j:plain子供が最近、バカバカ言うようになり、一度も子供に言ったことがないので旦那を疑った。旦那はバカになっちゃうよと、時々日本語で言うからだ。

旦那に聞いたら子供に言うわけがないと言っていたのでどこで覚えたのだろうと思っていたら、ショベルカーをさしてバカと言っていた。

ドイツ語でショベルカーをバッガーと言うのだ。原因がわかってホッとしたものの、今度はポッポと汽車のことを言うようになった。

ポッポはドイツ語でお尻のことで、今度は旦那が困ると言ってきたのだった。

日本語とドイツ語で、同じような発音をする単語でドイツ語の意味だと良くない言葉もある。

説明しても大きくなるまではわからないから、まあ、しょうがない。子供が両方の言葉を完全に理解するまでは気長に待つしかないなぁ。




個人の幸せ

f:id:paulchen:20220109174830j:plain義兄のところにペルーから長年付き合っている彼女が来ている。義兄はかなり前に離婚しているが、共同親権のため元嫁は近くに住んでいて、窓に雪を投げつけられたり、散々嫌がらせを元嫁に義兄はされてきた。

元嫁は義兄の家に半径500m以内近づいてはいけないと行政から処分を受けたが、守る気はあまり無さそうだ。

共同親権は一見良い決まりに思えるが、子供が両親の家を行ったり来たりかなり負担がかかる。

両親ともとても良い人の場合、上手く成り立つのであって、片方があまり面倒を見ない場合はかなり子供のメンタルに影響を与えるので、これはこれで難しいと思う。

元嫁もペルー人で、聞いている限り精神年齢が小学生で止まっているような感じで、なぜそんな人と結婚?と不思議であったが、付き合っていた当時は元嫁が良い人を演じていて、どうも騙されていたようだ。

義兄はあり得ないほど人が良く、嫁が変な事をしてもそのうち嫁は変わると考えていたそうで、優しい上に妙にポジティブなのである。

最近、今の彼女との出会いが判明したのだけれど、義兄が丁度結婚する前ぐらいから、身寄りのいない子供にずっと教育費を支援していて、その子が今の彼女だそう。

足長おじさんそのままである。正直またお金目当てで騙されているのではないかと思っていたので、出会いを聞いて少し安心した。

今の彼女は性格も良く、義兄のために色々お世話をしているが、ただちょっと歯痒い面もある。

お互いの国が同じぐらいの経済力でないとお金の価値観にかなり差がでるのを側で見ているからだ。感謝はしているのだろうけれど、お金を持っている人が出すという感じに見える。

ただ、義兄は幸せそうなのでそれでいいのだろうけれど。

子供達があまり良い顔をしないので彼女との間にたつ義兄はなかなか精神的に大変なようだが、義母はそろそろ義兄にも幸せになって欲しいと言っていた。

義兄も1人の人間であり、自分の幸せを追求する権利があると義母は言っている。

日本なら子供が成人するまでは自分の幸せは二の次と考える人も多そうだけれど、大人も子供も個人と捉えていて、西洋だなぁと感じることの一つだ。




スイスのゆるさ その2

スイスは日本並に時間にうるさく物事もヨーロッパの中ではきっちりしているほうだけれど、割と融通がきく。

私たちは週に2回ぐらい近所の老人ホームにあるレストランを利用している。そこのレストランは賞をとったこともあり、美味しくて安いのだ。

あまりにしょっちゅう行くので、常連とみなされたのか、クリスマスに毎年レストランの自家製のハーブの入った塩やジャムをプレゼントしてくれたり、とてもアットホームな所で居心地もいい。

普通レストランで昼食べると1人2000円以上かかるが、ここで食べるとだいたい1000円以内で収まっているのが最大の魅力である。

レストランの一部はセルフサービスになっていて、量り売りの野菜ブッフェ以外はメニューがあり、コックさんに社食のように並んで注文するようになっている。

が、私たちはメニューから注文をしたことがない。メニューを頼んだら普通に高いのと、量が多いからだ。

勝手に裏メニューとして、ブッフェのように並んでいる料理を見て馴染みのコックさんにポテトとお肉など、欲しいものだけ注文し、量り売りしてもらっていた。これまた親切な顔なじみのレジのおばさんは、かなりフレキシブルで快く受け入れてくれていたのだ。f:id:paulchen:20220108172430j:plain

他のレジ係の人の場合は注意されて、きっちりメニューの値段で取られていたけれど、(それが正解だけど、、)ついに裏メニューが正式なメニューになっていた!

私たちのような人が多かったのだと思う。レストランとしてはあまり儲からないだろうけれど、需要に応えてくれる柔軟性があるのはスイスの良いところである。

写真は大流行りのキックボードパーク。キックボードだけではなく、自転車やスケボーも可。

子供が大工仕事ができ、動物もいる公園の一部で、この公園は全体的に永遠と進化し続け、毎年何かが新しくなっていてワクワクする。