家族ぐるみで仲良くさせてもらっていた、近所のおじいさんが亡くなった。元気になるようにと日本でお守りを買っていたのだけれど、結局渡せなかったのが心残りである。
このお葬式は、奥さんが住んでいる老人ホームのチャペルで行われ、その後、昼食がでた。
スイスの老人ホームは綺麗で明るく、本格的なレストランも併設され住み心地が良さそうに見える。
実際、奥さんは足の骨を折ってから、この老人ホームに1人で住み始め、結局足が治ってもご飯が美味しいと、旦那さんのいる家に帰らずそのまま1人で住んでいたのだった。
昼食はアペロからコース料理が終わるまで、ゆうに3時間がかかり、あまりに長すぎて私たちはコーヒーを飲まずに退出したのだが、確かにご飯がかなり美味しく、食後も胃が軽かった。
豆腐のスープが出たのだけれど、日本と変わらない、絹ごしのツルツルした軽い豆腐で感動的に美味しく、今までこんな豆腐はスイスで出会ったことがない。
面白いのはご近所の家を売った、おばあさん達が皆この老人ホームに住んでいたことだ。住む場所は違えど、コミュニティが変わらないのは、心強く住みやすそうだ。
老人ホームに着いたときは、あれ?と思ったけれど、奥さんがここに住んでいて、昼食つきなら、このやり方が1番効率的である。