スイスはご存知の通りどこもかしこも綺麗だ。しかし、ネオンの下で育ったものとしてはエンタテイメントが無さすぎて辛い日々を過ごしていた。こう思っている人は多いはず。自分で何かを始めないと何も始まらない。人によってはお店を立ち上げたり日本語を教えたり。何もないとこからの人間力が試される。
働くなりしないとなかなか社会の中に入っている気分にはならないし、年月経って自分が何も変わってないと不安になったりもする。時間があるので自分と向き合う時間も長くなり、自分は何にも取り柄がないと思ったり。日本では味合わなかった感情になるのだ。
私の場合は子供が産まれてから、スイスの見方がかなり変わった。つまらなかった散歩もバギーを押しながら、四季を感じて綺麗だなぁと思うようになったり。子育てというやることができると忙しくなり自然と自分のことでもあれもやりたいこれもやりたいと思うようになってきた。
あとはやっぱり語学の成長とともに気持ちも明るくなっていった気がする。まだまだ勉強中だけど、生活の根本は人との関わりから成っているのを改めて気付かされるのが海外生活だなと思う。ただ少し楽に感じるまでには年月と忍耐がいる。それまで諦めずに日々坦々と今必要なことをやりつつ小さい楽しみを見つけるのが乗り切れるコツかと思う。
私の場合は毎朝のコーヒーと川沿いのサイクリングだった。
今日も粛々と過ごそう。天気悪いけどね。
