日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

第二次世界大戦

15歳の甥っ子は政治、歴史に興味があり第二次世界大戦の話を知りたいというので、父が色々資料をだしてきた。

昔は学校で両親や祖母から戦争の話を聞く宿題があり、カセットに父の記憶を録音していたもので、今だとかなり貴重なのかも。

母は朝鮮からの引き上げ者である。内務省の役人であった祖父はソ連の捕虜となったため、祖母が4人の子供を1人で日本まで連れて帰ってきたがこれがなかなか壮絶であった。

朝鮮のソ連領からアメリカ領へ向かう途中、盗賊にあったり、300人いた集団が、歩けなくなった子供や老人はその場に残ることになったりと、最後は半分以下だったそう。

母が引き上げでお世話になった時のおじさんが書いた回顧録を読んだら、朝鮮の38度線でソ連側とアメリカ側では敗戦国に対する対応が全く違うのがわかり、かなり興味深い。

アメリカは日本人に財産を持たせて日本に帰国させ、ソ連は日本人狩りをし搾取のみしたそう。

また、当時は日本が朝鮮と満州を占領していたので、引き上げでは、占領中に助けた朝鮮人や中国人に逆にかなり助けてもらったそう。

毎年、祖母あてに戦時中に祖父にお世話になったと韓国から朝鮮人参を送ってくる人がいたり、そんなに感謝されるなんて、戦争の壮絶さがなんとなく想像できるのであった。

私が産まれる前に亡くなった祖父はソ連強制収容所で足の骨を折ったため、幸い日本に帰国できたが怪我をしなければ帰れなかったと言われている。