日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

大陸と島国

f:id:paulchen:20220312220120j:plainヨーロッパはどこも地続きで近いため、国境が閉鎖されていない時は、コロナで状況が大変な時もクラスメイト達は普通に皆自国へ帰ったり、両親がスイスに来ていたりした。

海外にいる日本人をみていると日本に帰国するのを延期している人が多かったり、日本にいる友達もなるべく出歩いてないようで、かなり慎重な印象であった。

スイスはわりと国民の自主性に任せる国ではあるけれど、コロナ禍では最終的には政府がビシッと色々な禁止令をだして皆を同じ方向へ向かせていた。

こちらではコロナにかかったら大変という意識より、面倒なことは決まりがなければしたくない人も多そうなので、自主性に任せたらバラバラになりそうだ。コロナで不自由な生活を強いられるより自由な生活を望む人も一定数いるからだ。

マスク不要が決まったときは、次の日から誰もマスクはつけておらず、ちょっと念のためしておいた方がいいかもという考えは皆無なのだった。

日本はこうした方が望ましいと言われたらほぼ全員従い、いわれてないことまで気をつけると思う。同一民族であることも関係するのかもしれないけれど、共通認識がだいたい同じである。

気軽な感じといえば、ヨーロッパの人はスイスに移住しても自国にも家を持っていたりと、しょっちゅう帰っているから、ホームシックとはほぼ無縁で、日本人が海外移住するよりもかなりハードルが低そうにみえる。

距離も関係するだろうが、日本人の場合はスイスに来たらなかなか帰れない、スイスで一生過ごすのかぁ、、あーと思う人も多いと思う。移住したからには頑張って馴染まないとと自らプレッシャーをかける傾向があるけれど、大陸の人からはあんまりそんな気負いは感じられない。

日本で比較的重くとらえられていることも、こちらだともっと気軽な感じで考えられていることもある。

こっちの人はチャレンジというのを好んで使うから、目の前の困難も、困難でなくチャレンジなのだ。チャレンジというふうに捉えているからポジティブなのである。

私は物事を暗く考える思考回路になっているので、大変大変が口癖だが、旦那は私と同じ状況でもチャレンジと言っていて余裕がある。

大陸と島国の差なのか。アメリカほどではないけれど、物事の見方がイージーゴーイングで前向きなのである。