日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

スイスはなぜお金持ちなのか

'スイスはなぜお金持ちなのか'というドキュメンタリーを見た。8人に1人は資産が1億あり、平均月給は約86万だそう。

給料が日本の倍でも物価も倍だから日本と同じ生活水準ではと思っていたが、多分使う場所がないのと貯金好きなのでお金がたまっていくのだろうと思う。

スイス人は質素倹約な人が多い。お金持ちはパッと見ではわからず、ブランド物に興味がない人が多いのも特徴だ。

友人の嫁ぎ先の家族の服は全部古着で、2フラン(約230円)でこの服を買ったなどと、いかに安いかを張り合うそう。義両親ともお医者さんなのだけれど、さすがにこれは倹約を通り越してケチかも、、

スイスは観光とプライベートバンクで儲けていると思っていたけれど、観光は国の収入源の2%しか占めておらず、これはスイス人の旦那も意外だと言っていた。

外国人の隠し口座が出来ることで有名だったスイスの銀行は各国からの苦情により、10年前から徐々に衰退し金融業は今ではあまり重要で無くなったらしい。現在はアメリカの圧力がありスイスにある外国人の資産は開示しなくてはいけないことになっている。

じゃあどんな秘策がと思って見ていると、製造業、外国企業の誘致や金銀などの原材料を買い占めるなど色んな要素で上手く成り立っているとのこと。例えばアフリカから金を買い、そこから直接他国に売り、会社はスイスにあるが在庫はもたず紙面上のやり取りだけを行なっている。製造業では食品会社のネスレ、ロッシュやノバルティスなどの製薬会社が有名だ。

あとは教育に力を入れ国力をあげてるとのこと。日本も生活水準が高いのは教育にあると思う。

アインシュタインの母校であるチューリヒ工科大学(ETH)には世界中から研究者が学びに来ている。私の友人の旦那さんは音響の研究で1年留学していた。

スイスは高校を卒業(高校に入るのは狭き門で卒業するのも楽ではない)すれば、医学を除いてどの大学にも入れるが、ETH卒の知人の同級生達は学部途中でかなり脱落していったそうだ。

スイスの小学校はゆるいと聞くけれど進学すればするほどキツくなっていくようで、それが本来あるべき教育の姿かなと思う。