義母が仲良くしている近所のご夫婦の旦那さんがとても変わっていて、スイスに来たばかりの頃、何回か一緒に食事をしたのだけれど、最初は楽しそうにウェイターと話していたのに突然怒り出したり、言葉がわからなくても性格が変わっているのは明らかだった。
変わっているからビックリしないようにと事前に旦那に言われるぐらいである。
生前、義父は旦那さんのことを変わっているけれど歩けない義父に代わり庭の芝刈りをしてくれたりかなり親切であると言っていたそう。
そこの奥さんはEmmiの工場でセカンドハンドのヨーグルトを買ってきてはしょっちゅう近所に配っている。義母が食べない種類のヨーグルトのため我が家にお裾分けが回ってくるのであった。そんなこともあり、親切な変わったご近所さんという印象しか私にはない。
実はその旦那さんはスイスエアーのトップだったので、ものすごいお金持ちだと最近旦那から聞いたのだけど全く気づかなかった。お金持ちなら湖沿いの高級住宅地に住むと思っていたからだ。
車も普通の車に乗っているので、何にお金を使っているんだろう?と聞いたら、貯金と毎年かなりの額の寄付をしているそう。
お金をものすごく貯めてもしょうがないし、頑張って稼いだのだから自分の生活に見合った車に乗ってもいいのではと思うけど、スイスでお金持ちはあまりひけらかすことはせず、給料などお金の話はタブーだと旦那は言っていた。
もちろん全員がそうではないけれど、そういう人が多いそう。
お金はともかく、あんなに変わった人がトップになれるんだとその方が驚きであったけれど、優秀だが変わっている人がトップになっている会社が実際は多いのかもしれない。
写真はカウマ湖。