日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

核シェルター

甥っ子の希望で核シェルターを見てきたが、これがなかなか面白かった。冷戦を機にスイスでは核シェルターが作られている。

2時間の案内がつき、参加者は50人ほど。日本から来たというと案内のおじさんは日本のシェルターについて興味津々だったけど、残念ながら日本には何もないと思う。

スイスは全国民が核シェルターに入れるようになっている。

私たちが見学した核シェルターは公園に入り口があり、昔は20000人収容できた世界一のシェルターで、現在は2000人のみ収容できる。

50年ぐらい前に作られたので、設備は古いが、2週間エネルギー供給できるとのこと。

現在、原爆が落ちたら2週間後も空気は汚染されているので、核シェルターは現実的ではないと説明していた。地震、洪水、空爆の際の使用が現実的だ。

中心の6階建シェルター(上記写真の図)に2本高速道路のトンネルが通っており、トンネルで市民は寝泊まりするようなっていて、中心のシェルターには病院がある。

トンネルに簡易4段ベッドが設置されるそうで、2週間分の食料は持参で、水は1人1日4リットル支給されるそう。

家を建てる時は地下シェルターを作るのが義務で、我が家は作っていないため罰金3000フランを支払っている。

お金を払って有事の際にはシェルターに入るのだけど、2週間ここで生活するのはきつそうだ。

冷戦時代どれだけヨーロッパが、ピリピリしていたかがわかる貴重な体験であった。