日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

スイスのハイヤーから見る世界のお金持ち

f:id:paulchen:20210508162929j:plainオードリー・ヘップバーンチャップリンはスイスに永住していた。ヴヴェイにはチャップリンミュージアムがある。最近までF1のシューマッハがスイスに住んでいたが、事故で多額にかかる医療費によりスイスから引越していった。スイスには色々な有名人が住んでいる。


旦那は車の運転が趣味なので、昔ハイヤーの仕事も今の仕事と並行していたことがある。乗せるお客さんは世界中のお金持ちで、その世界を垣間見るのを楽しみ、今日はどんな人を乗せたとエピソードを聞くのが毎回面白かった。

1番の思い出は、ティナ・ターナーの誕生日会にお客さんを乗せたことだそう。

スイスは色々な都市でメッセが一年中あり、バーゼルのアートメッセでは世界中のバイヤーが集まる。NYから来たバイヤーを1日アテンドし、お客さんが商談をしている間はWebを車の中で作ったり(今は違うがヤマハモーターのウェブを15年ぐらい担当していた。)本来の自分の仕事も出来て一石二鳥なのだった。

そのバイヤーは普段NYに住んでいるが、ロンドンにも家がありと、世界をまたにかける話を運転中に耳にしたり、時にはお客さんとの会話を楽しんでいたそう。お客さんはその世界ではたいてい有名なので必ずWikipedia で誰だかを調べるのを楽しみにしていた。仕事というより、もはや趣味のバイトであった。

旦那は毎年一月にある各国の要人が来る世界経済フォーラムダボス会議を一番楽しみにしていた。自分の仕事そっちのけでハイヤーの仕事をしており、ダボスの街が一番華やぐ時で見ていて面白かったそうだ。

またアフリカやアラブのお金持ちは桁が違い、アラブのお金持ちを乗せた時、1日アテンドして仕事を終えたが、降車した場所から夕食予定のレストランまで歩いてたったの100メートルの距離なのに、わざわざまた乗せて欲しいとお金を支払ったそう。
基本はプライベートジェットのパイロットを空港から空港まで送る仕事が多く、電車で移動したほうが速いのにと毎回首をかしげていたが、私はスイスに来るまでプライベートジェットを使用するのは大統領ぐらいだと思っていたので、こんなに使用する人が多いとは知らず結構衝撃であった。

スイスは安全でヨーロッパの真ん中に位置している。税金を安くして海外のお金持ちにスイスに移住してもらい、国自体に高級なイメージを持たせてブランド化しているよう。これも国の戦略なのだろうか。

昔は資源がなく貧しくて、他国の傭兵となりお金を稼いだ苦労から、色々な知恵を出して今日に繋がっているのであろう。

しかし、普通にスイスに生活している分には日本と変わらず普通の生活なのである。。いや、むしろエンターテイメントがない時点で田舎暮らしなのだ。