日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

スイスの軍隊

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我が家の側に空軍があり、毎日戦闘機が飛んでいる。スイスは小さすぎて、すぐに通り越してしまうためノルウェー上空まで飛んで練習しているそう。

普通に軍の滑走路を散歩でき、一般道路を滑走路の一部に使うため車が一時停止されたり、基地が金網で囲ってあるだけなので全く秘密めいたところがないのが不思議でしょうがない。

散歩していると、新兵が全員地面に伏せて銃を構える練習をしていて、上官が新兵を足でドカッと蹴って構える姿勢を直していたことがあり、映画でみた風景だと思わずしばらく見入ってしまったこともある。

アメリカとソ連の冷戦終了までは、どこにどんな仕掛けが国中にされているか話すのはタブーであったそうだけれど、今は一部オープンになっている。

山中を掘って基地にしていた長いトンネルを歩けたり、今は使われていない山の上に設置されたミサイル迎撃システムを見ることが出来る。

最近見てへぇーと思ったのが下の写真。戦車で攻めてこられたら橋の側の小屋にある起爆装置で橋を爆破することになっていて、且つ森から戦車が入って来られないように大きな石が森に埋められているのだ。

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永世中立国ではあるが、常に有事のために準備をしている。最近は兵役の代わりにボランティアを選択できるようになったが、40代の旦那の時代は全員兵役についていた。

旦那も兵役についたものの運動音痴なため事務職に選ばれたのをいいことに、自分がしたくない訓練は事務所で全部コンピュータから名前を削除したそう。銃の使い方も知らないので、有事の際には全く何も役に立たないことがわかった。

ちなみに官舎に兵士は住むことになっているけれど、それも名簿から名前を消している。。

軍の訓練が終了しても時々射撃の訓練はしなければいけないのだけれど、その時は運動神経抜群で軍から何回も勧誘されていた義兄に撃ってもらっていたのだった。

心臓に毛が生えているのは知っていたけれど、バレたらどうなるかと考えないものなのだろうか。

今でも軍隊生活は楽しかったとノンキに話しているのである。

イヤイヤ全く軍隊生活してないじゃん!