日々たんたん スイス編

スイスの生活。最終形でアップしていないので内容変更あり。

自分の常識

ついつい自分にとって当たり前なことは他人も当たり前と思いがちだけれど、社会人になってから違うらしいということに薄々気づいてきた。

ドイツ語を学ぶのは旦那さんと会話をするためであり、他に特に目的はないと友人が話していたことがある。

私は必要にせまられてというのと、スイスで何かを身につけたいので、自分のためにドイツ語を勉強している。

その後、友人は日本に戻り、上記の理由からドイツ語を特に使う予定はないと言っていた。

当然ドイツ語関係の仕事を探すと思っていたので、もったいないと思ったけれど、自分の枠に彼女をはめて考えていたから、もったいないと思うのである。彼女にとってドイツ語は旦那とのツールにすぎないのだ。

また、昔会社で上司がセミナーでワークライフバランスについての講演の手伝いをしたとき、私が書いた原稿の出典先をロイター通信やBBCと載せたら、上司から知らない人もいるし、情報源が正確かわからないから、これはボツ!と衝撃なことを言われたことがある。

え?ロイターとか知らない人いるんですか??と聞くと

上司が知らなかったのである。

そして言われたのが、自分で常識と思っても他人も知っていると思うなと。

今でもこの件がなぜボツなのか、疑問ではあるけれど、確かに自分が知っていることは、当然他人も知っている常識だと思っていた。

理不尽なとは思ったけれど、でもそうなのかもと思う一件でもある。

海外に来たらほんと常識が色々で、結局、他人は他人で、自分と同じと考えないことが一番心穏やかにすごせる秘訣であるとわかってきた。